「認知バイアスを知っていますか?」
意外と知らない人が多いです。
簡単に説明すると、認知バイアスを「思い込み」です。
私たちは、思い込んだ通りに世界を見ています。
認知バイアスの中に”一貫性バイアス”というものがあります。
例えば
「仕事ができる上司は、きっと家でも良いお父さんなんだ」
「仕事ができない後輩の家は整理されていないに決まっている」
「20代でフリーランスをしているから、彼はすごい人だ」
と思い込んでしまうことを”一貫性バイアス”と言います。
実際どうかは関係なく、そう思ってしまうのが人間なのです。
”一貫性バイアス”は認知バイアスの中の一例ですが、「認知バイアスというものがあるんだ」と知るだけで、日常生活の感じ方は変わります。
今日は認知バイアスについて書いていきます。
目次
認知バイアスを知ると人生も仕事も感じ方が変わる
Image by Peggy und Marco Lachmann-Anke from Pixabay
例えば、この写真の感じで「フリーランスやっています」って言うと「スゴイ人なんだ!!」と感じますよね…(笑)
一貫性バイアス以外にも色々な認知バイアスがあります
1. 感情バイアス
自分の好きな人にはメリットを感じるが、嫌いな人にはデメリットしか感じない。
例えば、彼氏はたまに暴力を振るうけど、とても優しい人なの。
人以外にも、モノやサービスでも同じように起きます。
2. 自己中心性バイアス
自分だけが知っている情報のほうに感情を重視してしまう状態です。
例えば、友達がまだ見ていない映画のラストを知っていると、「感動しそうな映画だよね」と友達が言っても「いや、そうじゃないよ」と言ってしまったりします。
3. 内集団バイアス
自分の属している組織、集団のほうが、他の組織や集団よりも優れていると思い込んでしまいます。
例えば、「うちの会社は、同業界の他の会社よりも活躍している。」です。
4. 外集団同質性バイアス
内集団バイアスと少し似ていますが、自分が所属していない組織や集団を見下したり、差別したりします。
いじめが、分かりやすい例ですね。
5. 後知恵バイアス
過去の出来事は、全て予測していたかのように思い込んでしまいます。
たとえ、単なる偶然だったとしても。。
6. 確証バイアス
自分の先入観を信じてしまい、先入観を肯定するのに都合の良い情報だけを集めて判断してしまう状態です。
例えば、急に人気になったアイドルは、色々言えない営業やコネで上り詰めたに違いない。
7. 対応バイアス
状況の影響を過小評価して、自分の力量を過大評価してしまいます。
引っ越しの当日に準備できてないけど「なんとかなる」って思ってしまったり(笑)
8. 正常性バイアス
危険なことが起きていても自分だけは大丈夫と思ってしまう傾向です。
例えば「定期テストで勉強していないけど、自分はできるから大丈夫」と。
9. 生存者バイアス
上手くいかなかった人よりも上手くいった人の方を信じてしまう傾向です。
例えば、起業家を1000人調査した結果によると、200人が東大出身だった。だから、東大の出身者はエリートが多い。(たとえ、起業に失敗している東大出身者が1000人以上いても)
10. アンカリング
先に与えられた情報に判断が歪められてしまう状態です。
例えば、「24歳で会社を辞めたら就職できないぞ」は、事実ではないです。実際、人材を必要としている企業は日本に何万社とあるので。
ただ、事実と思い込んでしまう人が多いです。
さいごに:認知バイアスと上手に付き合っていきましょう!
認知バイアスを知ると、今までの自分が歪めて現実を見ていたことに気付けます。
認知バイアスを知っているのと、知らないのとでは、日々のコミュニケーションに差が出ますよ。
また、自分がどういう認知バイアスを持ちがちなのか知ると、コミュニケーションで注意しやすいですよね。
実際、私も20代の頃は認知バイアス効きまくりで、仕事でもプライベートでも人間関係で悩みまくっていました。
「自分がそもそも間違った見方をしている」ということを20代前半の間に知れたのは、人生の中でかなり得でした。
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